手書きパースの味

手書きパース

クリエイティブ部 小島和人ハモニズムです。

 

空間デザインを提案する際、デザインを立体的に描き起こしたパースを提出します。最近では主にCADソフトなどを利用した3DCGパースである事がほとんどです。ですがデザインの方向性次第では3DCGのシャープな印象が強く出てしまい、本来意図するイメージが伝えきれない事があります。

そんな時、僕は敢えて手書きのパースでの提案を意識的にしています。

 

■しっかりとヒアリングし、方向性を洗い出す。

手書きパースが有効な場面は多々ありますが、当然、逆に言えば方向性次第では手書きよりも3DCGパースの方がつ渡りやすいこともあります。

 

■3DCGパースが良い場合

・現代的な印象。直線的でシャープなデザイン。

・光沢や透明感のあるマテリアルが多い場合。

・トーンが少なく無機質。ミニマリズム。強さや洗練さを与えたい場合。

※3DCGの参考

【shade】展示会ブースデザインはこう作る【モデリング】

【3DCG】ボトルメーカーWEB用ビジュアル製作過程【SHADE】

 

■手書きパースが良い場合

・レトロであったり、アンティークであったり、直線的よりかは丸みを感じるデザイン。

・エイジングなど、ムラや不安定なマテリアルが多い場合。

・有機的で植物などが多く、柔らかい印象を与えたい場合。

 

上の比較を見比べて当てはまる部分が多い場合は「手書きパース」をオススメします。

 

 

■ただ、手書きでパースを起こすだけじゃダメ

建築やインテリアの学校を卒業された方は、おそらく手書きのパースを描けると思います。

しかし、ただ習った通りに何も考えずにパースを起こすだけではダメだと僕は思っています。それではただのチープなパースです。

 

上に書いた様にしっかりとヒアリングした上で何が必要なのか、何を、どう伝えるべきなのか、どこを伝えたいのか。を考えながらゴールの絵を思い浮かべてそれに向かって描いてください。

頭に浮かんでいる絵は恐らく、ただ描いた線の連続ではなく、どこかかにポイントを絞った絵になっているはずです。頭に思い描けなければヒアリングが足りない証拠。もう一度しっかりとクライアントとディスカッションしましょう。

 

 

コツは直線をまっすぐ引かない事。直線は常にプルプル震えながら引くと味と重みがでます。

僕の場合は絶対に物差しは使いません。

 

 

■いろんな絵を見て技を盗む

上に貼ったのは僕が描いた手書きパースです。

僕のパースは割とイラストレーターさんや漫画家さんの技法を取り入れていて、マテリアルのテクスチャを出すことにこだわってます。

ここをこだわるかどうかで手書きパースのクオリティがが格段に変化します。いろんな引き出しを作るために普段からクリエイターの作品を見ることをオススメします。

 

 

 

3Dでも手書きでも総じて言えるのは「綺麗に描く」のがゴールではなく「これを、こういう風に伝える」という感覚が大事です。


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