看板屋のデザイナーが「経営戦略史」を習ったら/01

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クリエイティブ部小島です。

巷では「デザイン思考」等と名の付いた書籍が増加し、これまでの一般的なビジネス論から「クリエイティブマインド」「イノベーション」という考え方に世界中がシフトしています。

 

しかし、現在この「デザイン思考」「クリエイティブマインド」という思考を活用しているのは「デザイナー」「クリエイター」ではなく、本来「デザイン」に全く関わっていなかった「ビジネスマン」であり、当のデザイナー達は蚊屋の外です。

■デザイナー叩きが流行

しかし、デザイナーはいつも個人個人の主観的な感覚に基づいた「単純な美しさ」に対しての答えが出るはずの無い議論や、「使いにくい」「わかりにくい」、某◯リンピック等で話題になった「パクリ」と言った批判的意見にさらされる事がしばしば。

 

これに関して「クリエイティブ側」として意見すると、一般的に「デザインリテラシー(デザイン知識・見識)が浸透していないから。となってしまい終わってしまうのですが、デザイナーの仕事はデザインだけではありません。

社会情勢、競合会社等マーケティング、企業やブランドのブランディング・プロモーション・販売戦略など色々な要因を考慮し、ミックスした上でデザインに落とし込んで行きます。

 

この側面から考えると、デザイナー・クリエイター側が「そのデザインや製作物がどの側面に向けて効果を発揮するのか」をきちんと伝え、ブランディングできていないから。発信不足。と考えられます。

 

 

僕の業務はデザインに加え、企業やブランドのブランディング・プロモーション業務が全体の締める割合が大きいため、普段から実務に必要なマーケティングや企業動向情報等を収集しているのですが、僕の経歴は建築→デザイン(アート)なので、学問としての「経営戦略」は、これまで未経験でした。

 

しかし、概要を知っておく事でクライアントに提案する内容に経営目線からの具体性予測能力が向上すると考え、先日「経営戦略史」勉強会に参加してきました。

 

■現役銀行マンによる「経営戦略史」

 

中津511というオルタナティブスペースで開催される全4回の「経営戦略史」講座。

[オルタナティブスペース・・・自宅の一部を共用スペース/イベントスペースとして解放されている]

 

同志社大学経営学部卒の銀行マン田中さんによる「経営学」を知らない人でも理解できるという内容の勉強会。

僕は参加していませんが以前「西洋美術史」等も開催されてました。

 

実際、「経営戦略史」そのものだけでなく、時代背景・世界情勢等をその都度トピック的に説明してくれてとてもわかりやすかったです。

というか、この「経営戦略史」に興味湧いて、残り3回とも通おうと思いました。

 

 

 

今回、その講義内容の触りの一部を、さらに僕なりに噛み砕いてライトな内容で編集してみました。

 

※かなり僕の主観・想像が入っています。今回は企業内部の生産効率の話。

■産業革命時代は超超超ブラック企業だらけ

時代はスチームパンクよろしく蒸気機関ウハウハ産業革命まっただ中。

労働者達はズクと呼ばれる鉄の塊の石を拾い集めていた。ーーーー

 

 

 

経営者「黙って働けや!この愚民共が!!」

労働者「ひぃぃぃー!」

経営者「そこにいる子供!お前らもや!もちろん大人よりやっすいやっすい金額でな!! 搾取搾取っと!」

この頃から、事業で成功する者と、その成功者に使われる労働者との間にとてつもない貧富の差と上下関係が生まれ、子供にまで低賃金で過酷な労働強いる等、社会全体が今でいう「ブラック企業」なんて屁でも無い程の超超超ブラックだった。(ホワイト企業なんて存在しない。)

 

 

 

 

労働者「はよ帰りたいわ。。」

労働者「めんどくさ。。楽したい。。」

経営者「うるさい喋んな。とにかく働けや。ムカついたから賃金ダウンっと。」

劣悪な労働環境、安い賃金では労働者のモチベーションどん底。当たり前の事だった。

こんな状況では当然、作業能率は酷いもので生産性はお世辞にも良いとは言えなかった。

 

 

■経営サイエンティスト「テイラー」

そこで登場したのがフレデリック・テイラーという技術者/経営学者。

当時、成り上がりで成功した経営者達の経営はお粗末なもので、とにかく長時間労働させて力づくで生産して行くものばかり。

 

しかし、テイラーは違った。

テイラー「今日から君等の作業を細かく分ける

労働者「(またしんどいの増えるんとちゃうん。。)」

テイラー「こっちが大きい石拾い隊。そっちが小さい石拾い隊ね。それぞれ大きさが違うスコップと石拾いマニュアル用意したから」

労働者「なんか石めっちゃ拾いやすい何コレェェェ!!」

 

 

 

テイラー「ほんで今日から、一日のノルマ決めるからな。」

労働者「ええ。。。めっちゃキツイんちゃいますのん。。。」

テイラー「大丈夫、めっちゃきつくは無いから。しかもノルマ超えたら賃金上げたるわ」

労働者「まじすか??ええんすか??ww了解っすww」

テイラー「でもノルマ下回ったら賃金下げるで」

労働者「   」

 

 

一見同じに見える作業を細分化し、作業ごとに最適な工具を支給。そして一日の最低作業量を設定した上で賃金UPの方法も用意する。

生産性を上げ、なおかつ労働者の賃金も上げる事ができる「科学的管理法」というマネジメントの始まりでした。

 

 

生産業界に革命をもたらしたかの様に見えたこの「科学的管理法」。

しかし、この「科学的管理法」は不完全であった。。

 

 

管理する側のタスク管理・マニュアル作成等の難解さに加え、賃金を渋る経営者の暴走、心理学や社会学からの視点が無く人権侵害問題等が浮上し、「科学的管理法」は限界を迎えたのであった。。

つづく。

 

 

経済戦略史の話は一旦ここで留めて、デザインの話に戻ります。

■デザインクオリティ・生産スピードはモチベーション次第

ここで労働者をデザイナーと考えてみましょう。

 

指示者「これとこれとをこんな感じで明日の朝までね。俺帰るから。」

デザイナー「はよ帰りたいわ。。」

デザイナー「めんどくさ。。楽したい。。」

デザイナー「この部分僕らがやらなあかん内容なんかな?しかもこの内容でデザインしたら絶対おかしいし。。」

 

指示者「黙って働けや!このデザイナー風情が!!」

デザイナー「ひぃぃぃー!」

指示者「ちなみに金額は、やっすいやっすい金額でな!! 搾取搾取っと!」

 

 

こういう場面。どこかで聞いた事がないでしょうか??

僕は若いデザイナー仲間達から良く聞きます。

 

 

ではこれに「科学的管理法」を当てはめてみましょう

 

 

指示者「製作時間きちんと考えて余裕あるスケジュールにしといたから、こんな感じで」

デザイナー「なるほど、余裕見てくれてるけど早く仕上げて安全に行こう。」

指示者「訴求のポイントと使い方、期間はこうやと思うんやけど、君の考えとデザインエッセンス加えて提案してくれる?少し多めに払うから。」

デザイナー「よっしゃ!!やったろおおおェェェ!!」

 

 

本来の「科学管理法」を少しカスタムしてますが(心理学を加えました)

デザイナーにとって「効率性(理にかなった内容)」「金額(賃金)」は「モチベーション」に影響し、

「モチベーション」は「作業スピード(納品スピード)」「デザインクオリティ(成果物)」に影響します。

 

 

次回の「看板屋のデザイナーが「経営戦略史」を習ったら/02」は自動車メーカーの「フォード」のお話。

今回と同じく、企業内部の生産効率に加え、マーケティング。労働者の感覚変化が加わります。

 

看板屋のデザイナーが「経営戦略史」を習ったら/02「ヘンリーフォード」

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